<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 九日宴集醉題郡樓兼呈周殷二判官>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 九日（きうじつ）宴集（えんしふ）。酔（え）うて郡樓（ぐんろう）に題（だい）し、兼（か）ねて周（しう）・殷二（いんに）判官（はんぐわん）に呈（てい）す>
<BookPage: 314-319>
<UsedPage: 6>
<Feature: 4>
<End Header>
<Poem>
前年九日餘杭郡，
呼賓命宴虛白堂。
去年九日到東洛，
今年九日來吳鄉。
兩邊蓬鬢一時白，
三處菊花同色黃。
一日日知添老病，
一年年覺惜重陽。
江南九月未搖落，
柳青蒲綠稻穟香。
姑蘇臺榭倚蒼靄，
太湖山水含清光。
可憐假日好天色，
公門吏靜風景涼。
榜舟鞭馬取賓客，
掃樓拂席排壺觴。
胡琴錚鏦指撥刺，
吳娃美麗眉眼長。
笙歌一曲思凝絕，
金鈿再拜光低昂。
日脚欲落備燈燭，
風頭漸高加酒漿。
觥醆豔飜菡萏葉，
舞鬟擺落茱萸房。
半酣憑檻起四顧，
七堰八門六十坊。
遠近高低寺間出，
東西南北橋相望。
水道脉分櫂鱗次，
里閭碁布城冊方。
人煙樹色無隙罅，
十里一片青茫茫。
自問有何才與政，
高廳大館居中央。
銅魚今乃澤國節，
刺史是古吳都王。
郊無戎馬郡無事，
門有棨戟腰有章。
盛時儻來合慚媿，
壯歲忽去還感傷。
從事醒歸應不可，
使君醉倒亦何妨。
請君停杯聽我語，
此語真實非虛狂。
五旬已過不爲夭，
七十爲期蓋是常。
須知菊酒登高會，
從此多無二十場。
<End Poem>
<Translation>
一昨先年の重陽の日は杭州にいて
客を呼んで虚白堂で宴会した。
去年の重陽は洛陽に着いた。
今年の重陽は蘇州に来ている。
わたしの両髪はたちまら白くなったが
この三か所の菊の花はみな同じ色の黄いろだ。
わたしは日ごとに老いおとろえるのがわかるので
毎年毎年、重陽の節句のなごりがおしい。
江南のここでは九月になっても木の葉がおちず
ヤナギはあおくガマは緑で稲の穂はかんばしい。
姑蘇の高どのは青空にそびえ
太湖の山水は清らかにかがやく。
うれしや今日の祭日は天気がよくて
役所も役人どもがひっそりしてものしずかだ。
舟に構さし馬にのって客たちが集まったので
樓をきよめ石をはらって酒器をならべた。
胡琴の音は高らかに弾く指も器用で
呉の妓女は美しく眉ながく目がほそい。
また型をふいて歌うと無量の思いをこめて
金のカンザシの光がおじぎするとかがやく。
日がくれかかると灯の用意をととのえ
風も強まるので酒をさらにふやした。
とびかう杯はハスの葉の形で
舞う妓のかみからシュユの枝がおちる。
わたしはほろ酔いでてすりにつかまってながめると
堰が七か所、門が八つ、坊が六十の蘇州府。
遠くや近くに寺のいくらかがあるいは高くあるいは低く
東西南北に橋があい対している。
堀が脈のようにわかれていてそこを舟がつらなり
市街は碁石のように並んで城は方形だ。
人家と樹木とがびっしりとつまり
ただ一塊をなして青く広大である。
自分に問うてみた「おまえは何の才あって政治に関係し
高大な役所のまん中に坐っているのか。
銅魚符はこの水郷を治めるしるしであり
それを佩びる刺史は昔から呉の国の王さまといえる。
領内に兵乱なく平安無事で
しかも門に戦を立て腰に官印をさげている。
壮年で来たのならはずかしくてたまらぬところだが
もうその年がすぎたので感慨にたえないでいる。
下僚諸君、酒をさまして帰ってはならないぞ。
ぼくもかまわず倒れるまで飲むつもりだ。
どうかちょっと飲みやめてぼくのいうことをきいてくれ。
いまからいうことはほんとうだぞ、うそではないぞ。
五十をすぎて死ねば若死ではないが
世間ふつう七十がまず限度というものだ。
だから菊酒登高のこの重陽の宴会も
ぼくはあと多くても二十回以内なのだぞ」 
<End Translation>
<Formatted Translation>
一昨先年の重陽の日は杭州にいて
客を呼んで虚白堂で宴会した。
去年の重陽は洛陽に着いた。
今年の重陽は蘇州に来ている。
わたしの両髪はたちまら白くなったが
この三か所の菊の花はみな同じ色の黄いろだ。
わたしは日ごとに老いおとろえるのがわかるので
毎年毎年、重陽の節句のなごりがおしい。
江南のここでは九月になっても木の葉がおちず
ヤナギはあおくガマは緑で稲の穂はかんばしい。
姑蘇の高どのは青空にそびえ
太湖の山水は清らかにかがやく。
うれしや今日の祭日は天気がよくて
役所も役人どもがひっそりしてものしずかだ。
舟に構さし馬にのって客たちが集まったので
樓をきよめ石をはらって酒器をならべた。
胡琴の音は高らかに弾く指も器用で
呉の妓女は美しく眉ながく目がほそい。
また型をふいて歌うと無量の思いをこめて
金のカンザシの光がおじぎするとかがやく。
日がくれかかると灯の用意をととのえ
風も強まるので酒をさらにふやした。
とびかう杯はハスの葉の形で
舞う妓のかみからシュユの枝がおちる。
わたしはほろ酔いでてすりにつかまってながめると
堰が七か所、門が八つ、坊が六十の蘇州府。
遠くや近くに寺のいくらかがあるいは高くあるいは低く
東西南北に橋があい対している。
堀が脈のようにわかれていてそこを舟がつらなり
市街は碁石のように並んで城は方形だ。
人家と樹木とがびっしりとつまり
ただ一塊をなして青く広大である。
自分に問うてみた「おまえは何の才あって政治に関係し
高大な役所のまん中に坐っているのか。
銅魚符はこの水郷を治めるしるしであり
それを佩びる刺史は昔から呉の国の王さまといえる。
領内に兵乱なく平安無事で
しかも門に戦を立て腰に官印をさげている。
壮年で来たのならはずかしくてたまらぬところだが
もうその年がすぎたので感慨にたえないでいる。
下僚諸君、酒をさまして帰ってはならないぞ。
ぼくもかまわず倒れるまで飲むつもりだ。
どうかちょっと飲みやめてぼくのいうことをきいてくれ。
いまからいうことはほんとうだぞ、うそではないぞ。
五十をすぎて死ねば若死ではないが
世間ふつう七十がまず限度というものだ。
だから菊酒登高のこの重陽の宴会も
ぼくはあと多くても二十回以内なのだぞ」 
<End Formatted Translation>